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2019年 比較芸術学文化講座「芸術学の世界」 2月1日、8日、15日@沖縄県立芸術大学

私の所属する、沖縄県立芸術大学の比較芸術学専攻の主催で、表題のような連続講座が開催されます。どなたでもご参加いただけますので、ぜひご来場ください!

2019年 比較芸術学文化講座「芸術学の世界」

2019年 比較芸術学文化講座「芸術学の世界」を開講いたします。
このたび比較芸術学専攻(修士課程造形芸術研究科)では、比較芸術学専攻でどのようなことを学んでいるのか知っていただくために、一般の方に公開する講座を企画いたしました。その第一回目となる今回は、現代の美術表現について様々な角度から考える内容になっております。多くの皆様のご来場をお待ちしております。

≪2019年 比較芸術学文化講座「芸術学の世界」≫
日程:【第1回】平成31年2月1日(金)
   【第2回】平成31年2月8日(金)
   【第3回】平成31年2月15日(金)
時間:18:30~20:00  入場無料(どなたでもご参加いただけます)
会場:沖縄県立芸術大学 金城キャンパス 付属研究所 3階小講堂

*講座案内*
第1回 平成31年2月1日(金)
『文学と思想から表象を問い直す 近現代の沖縄を軸に』
講師:新城 郁夫
琉球大学 人文社会学部教授。
研究分野は日本/沖縄近代文学、ポストコロニアル批評、ジェンダー研究。
著書に『沖縄を聞く』(みすず書房、2010年)、『沖縄の傷という回路』(岩波書店、2014年)、『沖縄に連なる』(岩波書店、2018年)など。共著に『まなざしに触れる』(新城郁夫・鷹野隆大著、水声社、2014)など。


第2回 平成31年2月8日(金)
『東日本大震災後の表現とメディア』
講師:門林 岳史
関西大学 文学部准教授。
研究分野は映像論、表象文化論、メディアとコミュニケーション。
著書に『ホワッチャドゥーイン、マーシャル・マクルーハン?-感性論的メディア論-』(NTT出版、2009年)など。共著に『身体と親密圏の変容』(大澤真幸編、岩波書店、2015年)など。


第3回 平成31年2月15日(金)
『戦争と絵画表現-丸木位里・丸木俊共同制作を中心に-』
講師:上間かな恵
佐喜眞美術館学芸員。
共著に『残傷の音 「アジア・政治・アート」の未来へ』(李静和編著、岩波書店、2009年)、『時代を聞く 沖縄・水俣・四日市・新潟・福島』(池田理知子・田仲康博編著、せりか書房、2012年)など。論文に「山城見信 障がい児教育の軌跡と沖縄戦傷痕」(『美術運動史研究会ニュース』No.160、2017年)など。


本事業は沖縄県立芸術大学付属研究所の後援を受けて行われます。

問い合わせ:比較芸術学専攻
tel:098-882-5070
mail:geijutsu☆okigei.ac.jp(☆を@に変えて送信してください)


# by rnfrst | 2019-01-24 07:03

「重ね合わされたレイヤーから湧出するリアリティ 山田尚子監督作品『たまこまーけっと』、『映画 聲の形』を中心に」『アニメクリティーク』9.0号

表題の拙論が掲載された雑誌が刊行されました。
書誌情報は下記です。

「重ね合わされたレイヤーから湧出するリアリティ 山田尚子監督作品『たまこまーけっと』、『映画 聲の形』を中心に」『アニメクリティーク』9.0号(2018年)

『アニクリ』の略称で知られる当該誌ですが、この9.0号は「山田尚子監督 総特集号」と銘打たれており、私以外にも、強者の論者の方々が、ガチの論考を寄せておられます。
『アニクリ』は、いわゆる批評系同人誌ですので、一般書店流通しませんが、昨年末の冬コミでの初売り以後、即売会でも販売されるようですし(既に重版したとも!)、通信販売では、メロンブックスさんで下記URLから購入できるそうです。
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=462796

今後の即売会等での発売などのスケジュールや、『アニクリ』の既刊情報など、下記ブログ
http://blog.livedoor.jp/anime_critique/
や『アニクリ』のツイッターアカウント
https://twitter.com/anime_critique
でご確認ください。

拙論もぜひお読みいただきたいですが、山田尚子というアニメ作家について、まとまった論考が読めるのは、いまのところ『アニクリ』さんだけだと思いますので、どうかぜひお買い逃しなく!

# by rnfrst | 2019-01-10 20:49

「自己組織化を繰り返す浅見貴子の「現代性」」『月刊アートコレクターズ』2018年1月号

『月刊アートコレクターズ』の最新号に、表題の短めの論考を寄稿しました。
個人的には、浅見貴子さんの画家としての素晴らしさを再確認した次第で、その可能性の中心を押さえて書いたつもりでおりますので、ぜひご一読いただければ。

土屋誠一「自己組織化を繰り返す浅見貴子の「現代性」」『月刊アートコレクターズ』2018年1月号

# by rnfrst | 2018-12-25 06:54

「展評 タマナハマキ個展」『沖縄タイムス』2018年12月21日

 小さな展示室の中央には、使い込まれたテーブルと椅子が置かれている。一方の丸椅子の上には、白く繊維だけ残ったクロトン(ヘンヨウボク)の葉が座面からこぼれ落ちるほど積もっている。壁面には、青色の絵の具かペンで手書きの、ところどころには機械で印字された文章が、多くは半透明の紙につづられている。けれども、同一平面上にズレながら折り重ねられるように、同じ用具で記されていたり、支持体が物理的に重なっていたりして、通読できないものがほとんどだ。そもそも、あるまとまりのある文章として、読まれることを望んでいないのだろう。通読できるただひとつのものとして、この美術家自身による、作品の趣旨を簡潔に記した文章が掲げられている。
 以前は漢字表記の名前で活動していたはずの、若い美術家であるタマナハマキの、これが初めての個展になるそうだ。大学の建物の一角にある、小さな展示室が会場であるとはいえ、ちょっと力試しをしてみた、という気軽なものではなく、多くの人々が参集する会場でなくとも、身を削った表現として届くべき人たちに届けたいというタマナハの芸術家としての切実さが、展示の端々まで細心の注意を払ったと思しき、インスタレーションのそのたたずまいから感じられる。
 タマナハ自身による説明文によると、パーキンソン病の進行で身動きが不自由になった祖母との交換ノートが、今回の作品の基盤になっているという。孫娘と祖母との、手記によるコミュニケーションの媒介者は、祖母を定期的に見舞う祖母の娘、つまりはタマナハの母であるそうだ。先に挙げた理由で、ノートから選択されたであろう、壁面に掲示された文章から、全体の脈絡を把握するのは難しい。しかし、断片的に読むことのできるフレーズを拾っていくと、雄弁な言葉のやりとりがそこで行われているわけではなく、むしろ日々の些細な出来事を、文字取り散文的につづったような、そんな何げないコミュニケーションが行われているであろうことがわかる。このような朴訥さや、そもそも文字として表された文章がほとんど読めないという点から、そう密接な関係を築いてこなかったという孫娘と祖母との言葉のやりとりの難しさ、ひいては、今日的な、コミュニケーションの困難さ一般を読み取ることが求められているのかもしれない。けれども、話はそう単純ではないだろう。
 人間関係の多様なあり方が肯定的に語られる今日において、自らの祖母―母―娘といった、血縁を主題にすること自体、反動的とみなされるかもしれない。興味深いことに、彼女たちのやりとりからは、「男」の存在がほぼ意識の枠外に置かれているように見える。これを女たちの共同体の可能性と、肯定的に理解することもできるだろうが、転じて、その背後に家族制度を温存しているのだと、否定的に退けることもまた、可能だろう。タマナハ自身、自らが生まれ育った沖縄という土地へのこだわりを隠そうとしないが、それはつまるところ、地縁・血縁共同体を無批判に肯定していることのしるしだと、捉えられることもあり得るだろう。
 このような古い共同体(あるいは共同性)は、近代化にともなう人間のアトム化が進めば進むほど、厄介な遺制として必然的に忌避される。人間が一人で生きていくことがしんどいならば、新しい共同体へと速やかに移行することが求められるだろうが、しかし今日なお、そのモデルすら判然としない。しがらみからの自由を謳歌するのはいいが、孤独であることの底冷えするような不安が耐え難い以上、忌避したはずの共同性を誰が無視できようか。今日の社会や人々の価値観が、過渡期にあるからこそ、このような古さと新しさの間で、少なからぬ人々が板挟みの状態にあるのだろう。
 タマナハの作品の、隅々までいきわたる緊張感は、このような古さと新しさとの間に身を置くことを選択することの反映だろう。そこは決して居心地のいい空間ではないが、世の中が複雑であるということそれ自体に対して、明晰な感度を持つ人間だけが発することのできる美しさがある。

『沖縄タイムス』2018年12月21日

# by rnfrst | 2018-12-22 14:59

『河口龍夫「一九六三年の銅版画より」』展カタログ論考

現在、SNOW Contemporaryで開催中の、河口龍夫さんの個展にあわせて刊行されたカタログに、論考を寄稿しました。
論考は下記のようなタイトルです。

「「現在」の殺到 河口龍夫の一九六三年の銅版画に寄せて」『河口龍夫「一九六三年の銅版画より」』SNOW Contemporary、2018年

そんなに長い文章ではないですが、書いた本人的にも、結構いいんじゃないかと思っております。
会場で入手できるはずですので、併催されている河口さんご自身の、作品に寄せたエッセイと合わせて、ぜひお読みいただければ。

河口龍夫「一九六三年の銅版画より」
会期:2018年12月14日-2019年1月26日
会場:SNOW Contemporary

http://snowcontemporary.com/exhibition/current.html

# by rnfrst | 2018-12-18 15:58

「「キャラっぽい」美術作品をどう観るか」『月刊アートコレクターズ』2018年9月号

論考を寄稿した『月刊アートコレクターズ』が刊行されています。

「「キャラっぽい」美術作品をどう観るか そのコンセプトの再確認」『月刊アートコレクターズ』2018年9月号

どうぞお読みください。

https://www.tomosha.com/collectors/

# by rnfrst | 2018-09-04 08:18

「時間の芸術/芸術の時間」9月9日(日)@tomari

作曲家の鶴見幸代さん、詩人の白井明大さん、そして私の3人で、イヴェントを行います。
具体的に何をするか、まったく決まっていない、それどころか、当日までお互い何をするのか、ひょっとしたら決めないかも(笑)しれませんが、とにかくただの「トークイヴェント」ではないことは確実に言えます。
鶴見さん、白井さんとも、敬愛する芸術家ですので、確実に「何か」が起こると思われますので、どうぞお見逃しなく!

時間の芸術 / 芸術時間
   アートについて語りあおう
   島の歌に 詩の声に
   耳をすましながら
鶴見幸代[音楽]
土屋誠一[美術批評]
白井明大[詩]
日時:2018年9月9日(日)17:00start
場所:tomari 那覇市泊3-4-13
入場料:800円/学生500円
https://www.facebook.com/tomari.okinawa/

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# by rnfrst | 2018-08-17 18:54

ヒップホップフェス「幻海岸2018」8月10日(金)@宜野湾ツイスター トークショウ出演

表題の「夏フェス」に出演します!
フリーライターの島袋寛之、アーティストの山城知佳子という、いつもの仲間と一緒に出演する私も、当日何がどうなるのかわかりませんが(笑)!とにかく、沖縄を中心に、カッティングエッジのヒップホップのミュージシャンたちの、アツいステージが目撃できるはず、ということと、なんと無料!!なので、とにかく楽しめ!!!ということです!!!!
詳細については、下記URLから!!!!!(微妙に「!」が宇川さん風)

幻海岸2018
日時:8月10日(金)13:00-21:00
場所:宜野湾トロピカルビーチ 宜野湾ツイスター

https://hac604.splashthat.com/

# by rnfrst | 2018-08-04 06:28

日本映像学会 写真研究会 2018年度第1回研究発表会 9/12@早稲田大学

表題のごとく、日本映像学会写真研究会の、研究発表会が開催されます。
昨年度に実施した、キックオフの研究会は関西でしたが、今回は早稲田大学が会場になります。
どなたでもお越しいただけますので、どうぞご興味のおありの方は、ぜひご参加ください。
私も当日、研究会のコアメンバーの一人として、会場にはいる予定です。

※事情により、安田和弘さんの発表ができなくなってしまい、松井奈菜子さんの発表を加え、訂正します。(2018.8.2)

日本映像学会 写真研究会
2018年度第1回研究発表会

日時
2018 年 9 月 12 日(水曜日) 13:30 開始 -18:00 終了予定
発表後に質疑応答の時間があります。

会場
早稲田大学(戸山キャンパス) 第11会議室(33号館低層棟6階)
〒162-8644 新宿区戸山 1-24-1
交通アクセス
https://www.waseda.jp/top/access/toyama-campus
戸山キャンパス構内案内図
https://www.waseda.jp/top/assets/uploads/2016/10/20161020toyama_campus_map.pdf

発表者・発表内容
報告1 松井奈菜子(早稲田大学文学研究科修士課程)
「地球表象と写真}(仮)
安田和弘(早稲田大学文学研究科博士後期課程)
「「歴史」に参加する ―アジア・太平洋戦争期における〈家族〉写真の位相―」

報告2 北澤周也(沖縄県立芸術大学芸術文化学研究科博士後期課程 )
「東松照明と『日本』( 1967 年) ― 「群写真」概念の誕生と発展を辿る、遡及的読解の試み ― 」

報告3 孫沛艾(明治大学理工学研究科博士後期課程)
「菅木志雄の「写真」について」

https://sites.google.com/site/jasiasshaken/home


# by rnfrst | 2018-07-20 13:21

「「ナラティヴ」の効果から「日本画」を再考する 「横山大観展」を観て」『現代の眼』628号

東京国立近代美術館のニュースレターの『現代の眼』に、表題の展評を寄稿しました。

「「ナラティヴ」の効果から「日本画」を再考する 「横山大観展」を観て」『現代の眼』628号(2018年)

ここのところ、日本画について考えることに比較的時間を割いているので、このご依頼はタイムリーでした。
この拙稿は、あくまで東近美で開催された横山大観展をベースに論じていますし、そもそもこの媒体、東近美のショップに行かないと買えない&巡回先の京近美の展覧会もあと1週間ほどで終わってしまうので、東近美で展覧会を観逃した方には、ぜひ京近美での鑑賞のお供に(といっても、私の論述と京近美の展覧会が、一致しているかどうかはわからないのですが)していただければと思います。
とはいえ、展覧会が終わってしまえば意味がなくなるテキストを書いたつもりはなく、ここ数年の、絵画についての論評の延長線上の関心で書いていますので、なんなら展覧会を一切観ていなくても、読むに堪えると自負しています。
ぜひお手に取っていただければ幸いです。

追記(2018.7.17)
『現代の眼』、東近美のウェブサイトから読むことができます。知らなかった……(汗)
http://www.momat.go.jp/ge/topics/am/

# by rnfrst | 2018-07-15 18:14