人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

rainforest

stsuchiya.exblog.jp

「波多野泉の彫刻作品について 今日における「彫刻」の位置から」『上條文穂と波多野泉 現代彫刻展』カタログ

ちょうど今日まで、沖縄県立博物館・美術館で開催されている、「上條文穂と波多野泉 現代彫刻展」のカタログ、10月25日に刊行されました。
この展覧会カタログ、上條さんのもの、波多野さんのもの、と、それぞれ二分冊になったものが、専用ケースで一点になっている、という凝った造りになっており、私は波多野さんの巻に論考を寄せました。
書誌情報を正確に記せば、下記のとおりです。

土屋誠一「波多野泉の彫刻作品について 今日における「彫刻」の位置から」『上條文穂と波多野泉 現代彫刻展 令和元年度 沖縄県立博物館・美術館企画展』沖縄県立博物館・美術館、2019年。

考えてみれば、私は「彫刻」というジャンルにおける、ジャンル論も作品論も作家論もほとんど書いたことがなく、書くのに難儀したけれども、波多野泉さんという彫刻家の仕事を論じている、かつ、今日の「彫刻」の置かれているポジションを踏まえつつ、そこにどういう可能性を見出すか、という点では、結構悪くない論考になったんじゃないかと思うところです。
上條文穂さんは、既に定年退職されて、現在は名誉教授、波多野泉さんは彫刻専攻の教授と、お二人とも、私の本務校である、沖縄県立芸術大学の同僚かつ年長の先輩にあたるわけで、波多野さんのパートを私が論じるというのは、責任重大で滝汗……という感じではあったのですが、展覧会はお二人の作品とも素晴らしいものになっているし、波多野さんのこれまでのキャリアを勉強させていただいて、「ああ、こんなことを考えて作品創っておられたのだな」といささかの感動もあったりして、とにかく書かせていただくいい機会を頂戴した、という感じです。

というわけで、展覧会は今日までなので、沖縄県外の方は難しいかもしれないけれども、沖縄本島在住の人は、即座にダッシュすれば間に合うぞ!ついでにカタログも買って、私の論考も読んでもらえると嬉しいです、というところです。

by rnfrst | 2019-11-04 12:34
<< 「彫刻書記展」@四谷未確認スタ... 取材記事掲載「ワラニュー! 表... >>